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【座間殺害事件】「本当に自分と同じ自殺志願者なのか?」犯人逮捕には白石被告の行動に違和感を感じた一人の女性の協力があった。その行動とは……

2017年、神奈川県座間市のアパートから切断された若い男女の遺体が次々と見つかった座間9人殺害事件。

実は事件解決の陰には男の逮捕に協力した1人の女性、A子さんの存在があったというのだ。

2017年に起きた座間殺人事件

SNS上で自殺願望を打ち明けていた若者たちが、次々と行方不明になり、その後、変わり果てた姿で発見された事件。

現場アパートの住人だった白石隆浩被告(当時27歳)が、2017年8月からの約2か月間に、女子高校生3人を含む当時15歳から26歳までの男女9人を殺害し、遺体を解体。
強盗・強制性交殺人や強盗殺人の罪などに問われて、逮捕された。

事件の発覚は被害者の兄のSNSでの呼びかけ

世間を震撼させた事件が発覚したきっかけは、9人目の被害者となった女性(23)の兄がSNS上で行ったある情報を求める呼びかけだった。

「とあるユーザーに妹がダイレクトメッセージで連絡しました。トントン拍子で話しは進みその4時間後には駅で合流してしまったみたいです」

 

この書き込みに返信したのが、当時30歳の女性A子さんだった。
「妹さんがやりとりしていた相手は、私が会った男と同じかもしれない」

白石被告とSNSでのやりとりのほか、実際に会って食事をしたこともあったA子さん。

当時は、白石被告の本名は知らず、わかっていたのはSNS上のアカウント名だけだったが、被害者女性の兄と連絡をとりあい、警視庁にも情報提供をしたという。

「おびき出し作戦」で現場アパートを特定

A子さんからの連絡を受け、警視庁はある作戦に動いた。

白石被告をおびき出すため、A子さんにお願いして白石被告とJR町田駅での架空の待ち合わせの約束をしてもらったのだ。

「行けなくなりました」

約束通り町田駅にやって来たものの、A子さんから「ドタキャン」のメッセージを受け取った白石被告。

張り込んでいた捜査員はその後、改札方向に移動を始めた白石被告の尾行を開始。ついに前代未聞の凶行の舞台となった自宅アパートの特定に至ったのだ。

捜査員が室内に踏み込んだ際、行方不明になっていた女性の居場所を尋ねられた白石被告は、クーラーボックスを指さし、こう語ったという。

「この中です」

そこからは2人の切断された頭部が発見され、さらに他のクーラーボックスなどからも次々と別の被害者の頭部が…

事件が発覚した瞬間だった。

「カレーライス」を食べる姿に違和感

A子さんと白石被告との最初の接点も、事件の被害者と同様、SNSだった。

事件発覚の6日前、「死にたい」などと書き込んだA子さんに対し、白石被告が接触し、町田駅近くのファミレスで初めて会った。
白石被告は、自らも自殺志願者だと語り、2時間ほど会話をした上で、A子さんを自宅に誘ったという。

A子さんはファミレスで白石被告にカレーライスをおごらされ、それを元気な様子で食べる姿に「何か違う」「本当に自分と同じ自殺志願者なのか?」
と違和感を感じ、自宅についていかなかった。

実際、A子さんの「違和感」は的中し、被害にあうことはなかった。

 

白石被告は、逮捕後の取り調べで、被害者らに接触した際のSNSについて、「自殺願望があるかのように書き込んだが、自殺をする気はなく全部ウソだった」と供述。

動機については「現金を奪い、乱暴する目的で襲った」と話したという。

取材依頼への「返答」

今回、日本テレビは初公判を前に、事件を振り返り、今の思いを聞くためA子さんに手紙で取材を申し込んだ。後日、記者のもとに1本の電話がかかってきた。それはA子さんではなくA子さんの母親からだった。

「事件後、娘は亡くなっているんです。死にたいと・・・」
A子さんは事件後、程なくして自ら命を絶っていた。病気を患い苦しんでいたという。

A子さんが母親に話した白石被告に会った時の印象

『普通の人とは違って、ちょっと異質なものを感じた。とにかく暗い』

事件に協力したA子さん思い

『ここで止めなきゃいけない』『捕まって欲しい』

と思ってのことだった。
警視庁の「おびき出し作戦」に協力し白石被告が逮捕された時には、、被害者の方はもちろん、白石被告本人にとっても良かったと、喜んだ様子で当時、2人で話したという。

しかし、A子さんは逮捕に協力した後、ほどなくして自ら命を絶ったという。

「本人にしか死にたいと思う事情はわからないです。重さも感じ方も人による。最後は親でもわからないです。解決策はなかなか見つからないですね」(A子さんの母親)

SNS「自殺願望」投稿 どう向き合うか

今回の事件の被害者の中にも、周囲には一切、自殺への思いを打ち明けることなく、SNS上だけに、その願望を吐露していた人もいた。

生きづらさを抱える若い女性の支援を続ける「BONDプロジェクト」の代表の橘ジュンさんは「自殺願望の投稿をする人は、危険な目にあうかもしれないと思いながらも話を聞いてくれる人、共感してくれる人を探しているケースが多い。投稿をやめさせようとするのではなく、安心して相談できる場所を用意することが必要」と話す。

まとめ

30日から東京地裁立川支部で始まる裁判員裁判。白石被告は自らの口で何を語るのだろうか。
「A子さんの協力がなかったら白石被告のおびき出し作戦は成立せず、事件発覚にも時間がかかっていただろう。そうなれば、さらに被害者が増えていたかもしれない。A子さんは事件解決の最大の功労者だ」
当時、この捜査に携わった捜査関係者はこう振り返っているそうだ。

実際に白石被告に会ったときに、違和感を感じることがなかったら…そう思うとA子さんの勇気と行動のおかげで、被害はすでにあったことは変えられないけど、広がらなかった。亡くなってしまっていたことはとても残念です。ご冥福をお祈り致します。

引用元:yahooニュース